精神科・心療内科
  












認知症とは?


中年期以降に脳の器質的な病変を原因としておこる、記憶および知能の障害で、日常生活に支障をきたしている状態を認知症と呼びます。
動脈硬化を背景とした血管の病変が中心となる脳血管性のものと、なんらかの原因で脳の細胞が失われていく変性性のものと大きくは二つに分けられます。
後者の代表がアルツハイマー病です。両者を合併していることもまれではありません。

認知症と間違われる病気
「物忘れ」すなわち認知症ではありません。
認知症のように見えて、そうではない病気が隠れていることがあります。
甲状腺機能低下症などの身体的疾患、慢性硬膜下血腫などの脳器質性疾患、意識障害(せん妄)、うつ状態のときにも認知症と間違われることがあり注意が必要です。

せん妄
入院や手術が契機となって、「急にぼけた」などといわれることがあります。
この多くは、興奮を伴う比較的急性の意識障害(意識混濁)で、注意の障害を伴い、幻視などが見られることがあります。
これが「せん妄」で、一見認知症のように見えることがありますが、本質的には意識障害であり、認知症とは異なります。
急性の経過で、良くなることが多く、背景となっている身体疾患に注意が要ります。

認知症老人への接し方
認知症の中核症状である記憶障害や実行機能の障害などは回復困難です。
しかし多くの認知症の方は、記憶が障害されていても、情緒や感情は豊かに保たれています。
自尊心を傷つけることなく、ご本人のペースに合わせてあげることが対応の基本になります。
幻覚や妄想、興奮など認知症の周辺症状には、お薬が有効なこともあります。
また脳のアセチルコリンの働きを助けるお薬が、アルツハイマー型認知症の進行を抑えることに有効です。
認知症のケアは長期にわたります。周囲が疲れすぎない工夫が必要です。

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